いよいよ 12月となりましたね。1年間を振り返って皆さん どんな思い出がありますか?

秋は生徒さんたちに学校行事の話をよく聞きます。
運動会、創立記念式典、文化祭、社会見学や遠足などなど、どこの学校も工夫を凝らされて、生徒さんたちとても楽しんでいる様子です。

音楽に関係することでは文化祭と合唱コンクールと学習発表会があります。そこでピアノを弾いた生徒さんも多数、クラスが優秀賞だったと教えてくれた子もいて嬉しいです。
動画を見せていただいた小学生の生徒さんたち、合奏の土台としても、リードする役目としても立派な演奏でとてもかっこよかったです。
ダンスと歌の伴奏をした高校生の生徒さん、クラスをとても盛り上げたそうで、レッスンのたびに前回伝えたことを必ず完璧にしてくるほどの練習の成果だと感動しました。

本番の話を聞いた子の中にはいつもの方がうまくいったという子も何人もいました。
誰にでもあることです。先生も何度もあります。
次へ向けて一緒にまたがんばりましょう。
緊張の中、本当によく頑張ってくれました。演奏 というのは瞬間の積み重ね、特にピアノはいつも弾いている楽器個体と違うタッチのものを演奏しなくてはいけないため、最後まで弾けたというだけで大きな拍手を送りたいです!

ピアノだけでなく、鍵盤ハーモニカやリコーダー、打楽器も歌もそれぞれの難しさがあり、どれが欠けても合奏は成り立ちませんし、多くの楽器を経験したり色んなパートを担うことは財産です。
大人になってからその機会が訪れる事ないので、今のうちにたくさん楽しんでください。

秋にはコンクールの本選もありました。
Rくんとっても良い点数を頂き、おひとりだけ、かなり厳しい先生がいらした会場で銅賞受賞です。
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ファイナルでは曲を変更することにしました。長く弾いた曲のほうが体も覚えていていいのですが、選曲に幅のある場合、言うなれば基礎点のような部分は多少影響します。
先生は自由曲のコンクールに出る場合は必ず最難関の曲を用意していました。
講評を頂きたい曲がある時には結果は考慮せずにその曲にしていますがそれはレッスンの意味での出場の時です。
Rくん新たな曲をすぐに譜読みしてくれました。秋はエレクトーン、歌、ドラムのコンサートにも出演され大忙しでしたが(動画とっても楽しかったです)年末年始はピアノを長い期間練習となり、これがコンクールで乗り越えなければならない大変さですが一緒にがんばりましょう。


Cちゃん金賞受賞です。
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同じように弾く練習を何度も繰り返してくれた毎週のレッスンを思い出し、あの伸びやかな広がる音をホールに響かせてくれたこと、よくこんなに集中してくれたととても嬉しいです。
特に右手のレガートと深い音を出す部分練習、しつこく繰り返してもらい、自ら何度も弾いてくれて、小さな手でどんどん良い音を作れるようになりました。
その事が審査の先生方も大絶賛でしたし、きょうこ先生はテンポを維持できていることと、左を同時に弱い音にするのが幼児さんで出来たこと、それもすごいと驚いています。
コンクール経験者の仲良しのお兄ちゃんの応援に包まれ安心して弾けたとうかがい、心が更に温まりました。


Sくん、本選前に熱でピアノを弾けない時期があり、レッスンも先生が用事で直前にできなかったため、いつものベストではなかったのですが、三拍子の拍感を徹底的に練習してくれていたのがちゃんと自分のものにできていて素晴らしいです。それを審査の先生方全員に褒められ銅賞受賞です。
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三拍子で弾むスタッカート、本当に生き生きとしています。そして難しいことですが、音色を変えて弾くというのを今懸命にしています。ハノンの音階もしているので多くの学びがまた爆発的に急成長する予感がします。
発表会で弾いたお気に入りの曲、跳躍が多いものでしたがこちらが今回の腕の運びやリズム感につながっているとも思います。じっくり弾く部分を集中して練習し、より磨いていきます。

コンクールでない普段のレッスンでも、全生徒さんに同じレッスンをしています。
違うのは、コンクールでは完成するまでしつこくしつこく同じことを繰り返す、というところだけです。
それであまりにしんどい、となってしまう場合もあります。
今できないことは体が大きくなってすんなり出来ることもあるのですが、今優しく見逃したとして本番一番傷付くのはこの子なんだ、ということを念頭においています。
体格差は大きいですが、出場でその差を考慮されることはなく、あくまで曲の完成度です。
この練習つまらないのかも、とわかる場合があったとしても、楽しく楽しく!な雰囲気で繰り返し一緒に練習します。それがコンクールの場合です。

普段のレッスンでは、暗譜含め完璧までしますと曲が進まなくなります。
生徒さん達の多くがピアノを習って「好きな曲を自分で弾けるようになること」を目指していると思うので、その練習曲で学ぶ要素に重点を置いたり、譜読みが伸びそうな子はどれだけゆっくりでもいいので、両手で自分で弾けたら合格、譜読みがしんどそうなら指番号で弾いて鍵盤の位置を把握してもらう、頭で考えるだけでなく手触り、薬指や小指を動かすというところ、それぞれの子たちが嫌にならないレッスンをしています。

その子に合わせて順次していますと、「これ一緒に速く弾いてみよう」となり、子供たちはそういうチャレンジも好きで、ゆっくり弾いていた事が身についていますので、突然上手く弾けたことにびっくり、自分の才能を知って喜んでくれていると思います。それが生徒さんからいただく大きな贈り物のようにいつも感じています。

12月のみなさんの楽しみはクリスマスですね。特にサンタさんからのプレゼント。毎年何を頼んだか教えてくれる子もいます。
大人はもらえないけど先生なら楽譜がほしいなープロコフィエフ!といつも言いますが(笑)何もいらないですね、子供たちがたくさん喜び楽しさの中で成長してくれる世の中であること、これだけです。
2024/12/01(日) 23:46