本番に向けて先生も練習、特に暗譜を頑張っています。
第3部での講師演奏、第1部でも弾かせて頂くことになりました。
年を重ねると身長が縮むというのを聞いたことがありますが指の長さも縮むのでしょうか、1オクターブが昔に比べ届きにくくなっています。
連続しますと小指の爪と指の間の肉が裂けてしまうのですがそこは怪我をしないように気をつけて練習しています。
ソロ演奏のソナタは、ソナチネをしている生徒さんは知っています通り、提示部、展開部、再現部と、3つの構成になっています。
その再現部をカットしてコーダに繋げ、時間を短くして弾きます。
再現部は元の調性に戻るわけですから、この弾き方は好きです。
そして、発表会では初となる大学生のお姉さんとの連弾。
ピアノ協奏曲のアレンジですが、これははじめ楽譜を探すところから悩みました。外国の楽譜でタイトルが載っていたので取り寄せたら簡単バージョンで使えなかったり、最終的にはぷりんと楽譜を使いますが肝心のクライマックスの部分が抜けているため、2台のピアノ用楽譜とオーケストラのスコアも使い、アレンジして増やしています。
テーマをもう一度弾きたい事と、一番盛り上がる部分を絶対に入れたかったので、どうつなげるか、とても悩みました。
先生は歩くのが結構好きで、なんばから家まで時々歩いて帰る位ですが、この時は梅田から歩いて帰る道中ずっと頭の中でアレンジをしていました。なので千林辺りで道に迷いました(笑)。
何度も何度もテンポのスムーズさや拍子を考え、一番こだわったのは調性がうまく繋げるかということです。当たり前ですがこれは規則がありますし、けれど規則に合わせてという為ではなくて人間の感情に沿った法則ですので転調の正確さは絶対に外せません。
この調性の話などを大きい生徒さんにすると面白がってくれる時もあります。計算なのに心にハマる、本当に不思議です。
先生は宇宙の法則とこれを密かに呼んでいて音楽で一番好きな要素はここ、ハーモニーの移り変わりなのです。
繋いだ部分は平行調という最も自然な方法で、テーマ再現も入り、場面変化もつけられたので自分では大満足です。
このようにこだわりの発表会曲、子供たちも一人一人、自分の曲を選んだ想いが詰まっています。
ぜひ温かい拍手で迎えてあげてください。
もう来年の発表会で弾く曲を決めている子もいて、その頃にもどれだけ上手になっているのだろうととても楽しみでいます。